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エゴマ(荏または荏胡麻、Perilla frutescens var. frutescens)はシソ科の一年草。食用または油を採るために栽培される。シソ(青ジソ)によく似ておりシソと同種の変種とされる。方言名「ジュウネン」など。アジア全域ではシソ系統の品種が好まれる地域、エゴマ系統の品種が好まれる地域、両方が栽培される地域などが見られるが、原産地の東南アジアではシソともエゴマともつかない未分化の品種群が多く見られる。

東南アジア原産とされ、日本ではインド原産のゴマよりも古くから利用されている。縄文時代の遺物からエゴマの種子が見出されており、当時から栽培され、盛んに用いていた可能性がある。

草丈は、1.5m程度。
種子はゴマと同様炒ってすりつぶし、「エゴマ味噌」などとして食用にされる。
エゴマ油は種子から絞った油で荏の油ともいわれ、食用に、また乾性油なので塗料用(油紙、番傘など)に用いられる。中世末期に非乾性油の菜種油が普及するまでは日本で植物油と言えばエゴマ油であり、灯火にもこれが主に用いられたが、菜種油の普及と共に次第にエゴマ油の利用は衰退し、乾性油としての特質が不可欠な用途に限られていき、知名度は低くなっていった。
しかし、1990年代後半以降、エゴマ油がαリノレン酸をはじめ健康によい成分を持つことが注目され、再び日本の食品市場に現れるようになった。しかし一旦低下したエゴマ油の知名度が商品化に不利と見たのか、「シソ油」の商品名で市販されていることが多い。

葉は、シソ系統の品種群の香りが好まれてきた日本ではエゴマ特有のぺリラケトンの臭いを不快臭としてきて野菜としての利用はほとんど見られなかったが、朝鮮・韓国料理ではむしろ好まれ、香りのよい種類をよく使う。最近は日本でも本場の朝鮮・韓国料理が普及し、エゴマの葉の香りを食欲をそそる香りとして受け止める変化も生まれつつある。

野生の変種にはレモンのような香りのあるレモンエゴマP. frutescens var. citriodoraがあるが人間による利用はされていない。ニホンザルはこの種子をよく食べていることが知られている。




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